私と彼の一週間
「っ!?」



・・・・どうして・・・私の名前をこの人が知ってるのっ・・・・?
嫌だ・・・・っ・・・怖い・・っ!




「・・・鈴ちゃん」




「颯っ・・・・!?」



颯人が私の手から携帯を取り上げる。




「お前誰?
携帯の持ち主が困ってるんだよ
怖がってるのがわからねぇのかよ」




通話している間も、颯人は私を離さずずっと頭を撫でてる。




「・・・は?お前はこの子の気持ち考えたことあんの?
非通知でひっきりなしに電話かかってきてさ。
恐怖で震えてんだよ」




私の場所からは、相手の声は聞こえない。
それでも、なんとなくわかる。
相手の人に対して、颯人は怒りを隠せないといった様子だった。




「・・・颯人・・・・」




「お前は誰なんだよ」



・・・私が・・・自分で解決しなくちゃいけないのに・・・・。



「・・・鈴ちゃん」



「・・・何・・・?」



「・・・代われって・・・・話せる?」


さっきとは全然違う颯人。
さっきの怒鳴り声とは比べものにならないほど、優しい声で私に話しかける。
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