私と彼の一週間
「えっ・・・・?」



突然怒鳴った私に驚いてる様子の颯人。
颯人の気持ちは嬉しい。
怒鳴ったりしちゃいけないことはわかってる。
このままじゃ、同じことを繰り返してしまうだけ・・・・・。
颯人を叩いた時と同じになってしまう。

それでも・・・・・これは私の問題なんだよ・・・・?
私が・・・自分で解決しなきゃいけなかったのに・・・・。
自分が“無力”ということを、改めて実感したようで余計に腹が立った。




「勝手に決めないでよ!
これは私の問題なのっ!」





「・・・・うん、ごめんね」




そう言って、私を落ち着かせるように優しく頭を撫でる。

・・・・ずるいよ・・・・・。




「・・・・颯・・・・人・・・」





「ごめんね、鈴ちゃん
でも、放っておけないんだ」




「・・・ヒクッ・・・颯人・・・ぉ・・・ヒクッ・・・」




・・・・・今だけ、甘えさせてください。
一週間が終わったら、ちゃんと以前の自分に戻るから。
ちゃんと強くなるから。
今だけ、許してください。



「・・・・鈴ちゃん・・・・」



「ぅ・・・ヒクッ・・・ヒクッ・・・」



颯人は、泣いてる私をそっと抱しめる。
・・・・今だけでいいから・・・・。
私もそっと、颯人を抱き締めた。
颯人は、文句ひとつ言わずに頭を撫でながら、ずっと抱き締めていた。


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