私と彼の一週間
「・・・・鈴ちゃん、貸して」



「あ、ちょっ・・・」



返事をする間もなく、携帯を取られた。



「おい、電話で話しててもラチ明かねぇから会って話そうぜ」



勝手に話を進めていく颯人。
日にちや、待ち合わせ時間。待ち合わせ場所を正確に相手に伝えていく。



「絶対来いよ!」



最後に捨て台詞のように携帯に怒鳴って、電話を切った。



「はい、鈴ちゃん」



携帯を私の手のひらに。



「よし、明日。
午後3時に約束したから」




「・・・・・・・・は?」




まだ状況を上手く把握できてない私に、明日の予定を告げる颯人。




「これで解決出来るね~」




・・・明日会う・・・・?
私とあの人が・・・・?
何で・・・っ・・・?




「・・・ど・・・うして・・・・っ?」



「鈴ちゃん?」



「・・・何で勝手に決めるの!?」




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