私と彼の一週間
「えっ!?嘘!?」



あれこれしていると、時間はあっという間に過ぎていく。
公園の時計を見ると、時計の針は3時を示していた。




「ど、どうしよう・・・・」




「大丈夫だって」



相手には、駅前の公園に午後3時に待ち合せらしい。
昨日、相手と約束した時と同時に私に教えてくれればよかったのに・・・・。




「待ち合わせ場所は、俺が言ったところは却下になったから」




「ふーん・・・・・」




・・・・まぁ、もしここに1人でいたら今頃、不安や緊張、焦りでいっぱいいっぱいだったかもしれない。



「・・・・三滝」




突然、後ろから声をかけられた。
・・・・その声は、とても懐かしく感じた。
・・・・・どうして・・・・こんなにも懐かしいのだろうか。




「・・・・“はや・・・と”・・・?」




「鈴ちゃん?」




「・・・・そう、“はやと”だよ。
久し振りだね」



私の目の前にいたのは、スーツを着た40代くらいの男性。
きっとこの人が、私と話した人だ。
その隣にもう1人立っていた。
その人は・・・・・・・・




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