私と彼の一週間
「これが一番落ち着くでしょ?」



「なっ・・・・・」




颯人は私の腕を引っ張り抱き締めて頭を撫でる。




「は・・・っ・・・颯人っ!」




「ん~?
なぁに?」




ひ、人っ!!
人が見てるから!
落ち着くどころか、もっと緊張するし恥ずかしいからっ!



「放してっ!」




「ぶー・・・・
そんな嫌がらなくても・・・・・」



文句を言いながらも放してくれた。



「ねぇねぇ、ママ~
あのお姉さんとお兄さん抱き合ってた~」




「こらっ・・・・・!
すいません・・・・っ」



小さな男の子が私たちを指さして叫んだ。
母親がその子の腕を引っ張りどこかへ行く。
・・・・・あんな小さな子が見てたんだから、当然ほかの人達だって見ていたはず・・・・。




「・・・・ハァ・・・・」



「あはは~
言われちゃったね?」



軽く笑い飛ばしてる颯人とは対称的に何故かまだ何も始まってないのにどっと疲れている私。



「・・・・鈴ちゃん、3時だよ」


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