私と彼の一週間
「奈川っ・・・・・・」




「・・・・・そんなに震えるなよ」



私は気付けば、涙を流して震えていた。




「・・・・ごめんな
もう、三滝を泣かせたくなかったのに」




「・・・・え・・・?」





「昔、ケンカした時よく泣かせてたから。
最後にケンカした時、三滝今までにないくらい泣いてた。
その時に、もう俺のせいで泣かせたくないって思った」




・・・・・最後の・・・・ケンカ・・・・・。
私が隣町に引っ越すことを内緒にしてた時、黙って行こうとしてたことが奈川に知られて、ケンカしたっけ・・・・・。





「三滝、もし自分のことに気付いてないなら、もう少し考えてみて」




「え・・・どういう・・・・・」





「・・・・・結婚式には呼んでくれな?
いい知らせを待ってるよ」



そう言って、奈川は出て行った。
・・・・・・一気に力が抜ける。




「・・・・・自分のこと・・・・・気付いてない・・・・?」



ベッドに寝転び考える。
・・・・・確かに、私は自分のことに無関心。
自分で自分のことがわからないことなんて多々ある。



「・・・・もうー・・・・考えたくない・・・・」



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