私と彼の一週間
「絵里ちゃんを幸せに出来る、鈴ちゃんが惚れた人に言ってあげて」




・・・颯人・・・・私・・・わかったんだよ・・・?
本当に大切な人・・・・・やっとわかったの・・・・・。
私の目からは、涙が流れていた。
颯人はそっと私の口を塞いでいた手を離し、私の涙を拭う。





「・・・・泣かないで。鈴ちゃん」




「・・・・は・・・・ゃと・・・・っ」




涙が止まらない。
人を好きになるって・・・・・こんなに悲しいことなの?





「お休み」




「嫌っ・・・・!
寝たくないっ・・・・」




今寝てしまったら、次に目を開けた時。
颯人はいなくなってるはず。




「大丈夫だから・・・・・寝よ?」




「寝ないからっ・・・!」




颯人は私の頭を撫でる。




「いなくなったりしないから」



・・・・颯人は知ってるんだ。
私がこれに弱いこと。
だから・・・・・こんなこと・・・・・・



「・・・・寝ない・・・・から・・・・」




あ・・・・もう・・・・ダメかも・・・・
私はそのまま颯人の腕の中で眠りについてしまった。
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