私と彼の一週間

双子と目的地

車に乗せられ、もう1時間が経とうとしていた。
景色は、すっかり都会の光はなくなり森の中のような場所に来ていた。


・・・・ほんとに誘拐じゃないよね!?





「着きましたよ」





「あ、は、はい・・・・・」




車が止まった場所の目の前には、小柄な家があった。




「・・・ここは・・・?」






「・・・・・鈴ちゃん」





後ろから聞きなれた声が。




「・・・・颯人?」




振り返ると、そこには秘書しか立っていなかった。

・・・・・・?
まさか幻聴・・・・・?
考えすぎてるのかな・・・・・・

秘書は私を見てニコニコと笑っていた。




「鈴様」




「・・・・・まさか・・・あなたが・・颯人・・・?」




「・・・・違うよ、鈴ちゃん」



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