ホストーカー 【完】
「もしもし、俺だけど。」
注:オレオレ詐欺ではありません。
「麗羅様、どうかなされましたか?」
すると、レオの声と重なって遠くの方から『麗羅!?ちょっとレオ貸して!』
と、少し声を荒げた愛しい彼女の声が聞こえた。
「…ちょっと麗羅アンタただでは置かないからね!ちょっと、今何処に居るのよ!?」
『麗羅ぁ、もう美麗プンプンだぞっ。今日は只じゃ置かないんだからねっ。お仕置きなんだからねっ。今何処に居るの?美麗寂しいよお。』
俺の中でそう、脳内変換された。
そしてレオと話す時よりも1オクターブ声を高くしてにゃんにゃんにして言った。
「美麗ちゃんからのお仕置き受けます。ていうか、是非受けさせて。もう俺大立候補しちゃう!」
「今何処だゴラッ。」
「い、家の前です。ごめんなさい調子に乗りました。」