ホストーカー 【完】
すると、電話がブツリと荒々しく切れ、またドタバタと廊下を翔る音が聞こえた。
そして勢い良く扉が開いた。
「麗羅……!やっと帰ってきた…!!」
満面の笑みで俺を迎える美麗ちゃんは決して幻覚では無い。
「美麗ちゃんっ!そんなに俺が好きだったんだね…!」
大きく手を広げ美麗ちゃんを受け止める順位をした。
「ふふっ、今日一日外で過ごすこと。」
語尾にはきっとはーとじゃなく、怒りマークが付いていた。
美麗ちゃんがめちゃくちゃ怒ってる…。
何かしたっけな?
そう、考えるも心当たりがありすぎて解らない。
「じゃ、また明日。」
バタンッ
勢い良く、扉は閉められた。
「美麗ちゃぁあああぁあぁんっ!」
俺の叫び声がマンション中に木霊した。