ホストーカー 【完】
繁華街に出ると、俺の周りにはワッと人集りが出来る。
はあ、皆美麗ちゃんだったらどんなに幸せ何だろうと思う。
なるべく笑顔を崩さずに夜のお誘いを交わす。
「ごめんね。今それどころじゃないんだ。」
少し失礼な事を言ったって頭を軽く撫でてやれば気分を損なわせる事は無い。
まあ、所詮その程度ってことなんだけど。
ここで、美麗ちゃんならきっと、触るんじゃないわよ。って反抗してくるんだよね。
「はあ、カワイイ…」
そんなこんなで美麗ちゃん妄想タイムで時間はあっという間に過ぎマンションに着いてしまった。
コツコツと足を進めると、やっぱり後ろからも同じ様にコツコツと足音がする。
ククッ、やっぱり。
俺はそのままエレベーターに乗り最上階を目指す。