ホストーカー 【完】
「さっさと、こっち来いってこと。」
グイッと、美麗ちゃんの華奢な腕を優しく引き寄せた。
「で、おかえりなさい、だろ?」
「…や」
身体を捩らせ、俺から逃れようとする美麗ちゃん。
今逃げられちゃ、困るからもう少しだけ付き合ってね。
心の中では謝りながらも、美麗ちゃんを捕まえている腕に力を込めた。
「ふーん、反抗するんだ?じゃあ、おかえりなさいって言うのと、おかえりなさいのキスどっちが良い?」
「どっちも嫌に決まってるでしょう…!」
「3,2,1…時間切れ。しょうがないから俺からキスしてあげよっか。ククッ」