ホストーカー 【完】
「良いよ。」
それは、意外なところからの返事だった。
というか、横の人だった。
「俺の家だったらもう一人くらい住めるし。」
歓迎して貰うのはとても嬉しい事だけど、流石に初対面の人と同居は…。
麗羅は初対面だったけど、あれはなんていうか、少し違う分類だし。
「良いんじゃねえか?コウだったら信頼出来るしな!」
げ、玄さん…。
そこは女の子が男の子と一つ屋根の下なんてけしからん!とか怒ってくれると期待してたのに…。
「いきなり、そんな…お邪魔しちゃったらいくら何でも迷惑じゃないですか?」
「大丈夫だって!一人暮しも最近寂しいなって丁度思ってた頃だしね!」
「良し。コウ、美麗を暫くよろしくな!」
「はい!」
二人は完全に意気投合して、握手を交わしていた。