ホストーカー 【完】
「じゃ、俺用事あるからちょっと出てくね。良い子にお留守番してるんだよ?」
「い…や…」
今迄ずっと黙っていた、美麗ちゃんが抵抗を見せる。
「すぐ、此処出てく…!」
一目散にドアへとフラフラとした足取りで駆け出す。
俺はその姿を見て笑っていた。
可愛い、美麗。
「ずっと、一緒だよ。」
鍵はポケットの中、
中から開けるには俺のポケットの鍵が必要。
ガチャッガチャッ
何度も、挑戦して開けようとする美麗ちゃん。
その姿は、滑稽で___美しい。
「お願い、私を自由にしてよ…!」
今更縋られたって遅すぎる。
全部、美麗ちゃんのせいでしょう?
涙を流す、美麗ちゃんを抱っこしてベットに戻す。
頭を撫でながら
「いってきます。」
と、告げる。