大好き。ただそれだけ
「…切原?」

びっくりしてちょっとビビった
だけ…だ、よな?

「聞いてる?」

「あ、あぁ…なんスか?」

「僕がおわせた傷。
もう治ったかな?」

そっと傷口に手を当ててくる

「だ、大丈夫っスよ!
俺そんなやわな体じゃないっスから!」

「そう?」

「そ、それより俺がおわせた傷
の方が酷いでしょ?あんたこそ
大丈夫なんスか?」

「あぁ、僕は大丈夫だよ
病院にも行ったから


それより、顔、赤くない?」

げっ!

「そ、そんなことないっスよ!
ちょっと自主練やりすぎたかもっス
はは、ははは…」

「ふうん?」

「あ、俺い、今からよ、用があるんス!
失礼するっス!!!」

タッタッタッタッ…

「あぁあ、逃げちゃった…」

「クス、逃げられたね。不二」

「幸村、まあもう彼は僕のものに
なったも同然だけどね。フフ」

「そうだね。赤也は単純だから
じゃあ俺も失礼するよ」

「あぁ…ありがとう
じゃあね」

さぁ切原。
今度は君が僕を迎えに来てね?

End
→あとがき
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