~時代を越えた交換日記~


「「…………」」

「おはよう」


僕が広間に姿を現すと、騒いでたはずの広間が水をさしたように静まり返った。


あー、やっぱり皆いい反応してくれ…「総司じゃねぇか!もう体はいいのか?」



この空気の読めない人は原田さんという新撰組で一、二を争うほどの大馬鹿なんだよ


でも、原田さんのお陰で先程まで止まっていた隊士達がワッと騒ぎ始めた。



「沖田隊長! もうお体は大丈夫なのですか?」

「隊長、今日は稽古をつけてくださるのですね!?」

「今日の朝餉が豪華なのはそのためかぁ!」


普段むさ苦しい男達ばかりだけど、こんな風に心配してくれるのはどんな人でも嬉しいものだろう


「みんな、ありがとね」

久し振りに自然と笑顔になれた。

あ、でも朝餉が豪華なのは僕のためではないけど


クスクス笑いながら隊士が急いで持ってきてくれたのであろう、お膳の場所に行こうとした。

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歴史・時代11ページ

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天から新撰組屯所に降ってきたのは 左目を眼帯で隠した少年でした。 ―――――――――――――― 「俺の名前?……山田太郎」 藤宮彗[フジミヤスイ] 「敵であれば、君を容赦なく……斬るよ」 沖田総司[オキタソウジ] 「テメェは何を企んでやがる」 土方歳三[ヒジカタトシゾウ] ――――――――――――――― 「俺をここに置いてくれない?……後悔はさせないからさ」 「え?俺、完全無欠だから」 「考えるより先ず行動でしょ?」 こんな俺でも、 辛い過去くらい 持っている。

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