spiral
中はいたってシンプルで
大きいテーブルに、置かれた蝋燭
辺りを見渡しながら、薄暗い室内を進む
「…こんな所に客人とはな。しかも、種族も違うとは…。」
奥から聞こえた声
ギィ、と椅子から立ち上がったのは
緑色の瞳を持った、お爺さんだった
「…天使!?」
俺は思わず声を上げる
緑色の瞳は、天使の証拠
何で魔界に天使が…!?
「天使に魔物に、人間か…。異様な光景じゃのぅ。」
じいさんは俺達を一通り見渡して
俺達が支えている風の存在に気付いた
「障気の毒か。そこに寝かせなさい。この結界のなか中に居れば回復するじゃろう。」
じいさんの好意で、俺達は長椅子に風を横たわらせた
…やっぱり、この小屋には結界が張ってあるんだ
「助けていただいて、ありがとうごさいました。」
亜未はペコリと頭を下げる
じいさんは一度微笑んで
俺にキツい視線を向けた
「何のためにこんな所に来たのかは知らぬが…人間よ、お主は地上に帰りなさい。」