spiral

「…安心しろよ。」俺の声にじいさんは顔を上げる



「俺があんたの代わりに止めてやる。必ず地上を救う。誓うよ、じいさん。」



俺の言葉に、じいさんは一瞬懐かしそうに目を細めて



「ありがとう。」とそう告げた



「ま、大地には俺達がついてるからな。」



「レミエル様の、目を醒まさせてあげよう?」



笑ってくれた風と亜未



だから、俺も心から笑えたんだ




「出来るかもしれんな、お主等なら。」



笑い合っている俺達を見ながら、じいさんがそう呟いたことなんて




俺達は知らなかった








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