spiral


別に根拠があった訳じゃない



でも、あの光の力は…大地にとって大切なもの



両親が残してくれた、最後の宝物




「…やはり、君の心を選んで正解でした。」



ニヤリ、とレミエル様は笑った




「…えっ?」私は一歩後ずさる



「君のような強い心は滅多に現れない…。やはり君は、最高の逸材ですね。」



レミエル、様?



私の内の何かが、危険だと訴えかけてくる



でも…動き回れる程の体力はもう残されていなかった




「解放してあげましょう…そして私の力の一部となりなさい。」



「…嫌。」恐怖で、掠れた声しか出なかった


レミエル様は私に手を向ける







嫌だ



「亜未っっ!!」





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