spiral
「っ…ハァ、ハァ…。」
光が消えていく
俺の視界に、風がゆっくり倒れていくのが見えた
「「風!!」」
俺と亜未がすぐに駆け寄る
風…風!
不安で、頭が混乱した
大丈夫だと、そう言い聞かせても
どこか、殺してしまったんじゃないかって…!!
「…ぅ。」
呻き声を一度上げて
風の瞳はゆっくり開く
「…ふ、う?」
俺の声に反応する瞳は、さっきとはまるで違う
光が灯った…優しい瞳
「…大地、亜未…。」