二股?ガール -モテ期到来-
そして、二人は本当に人の事に首を突っ込んでくるよね。
しかもグイグイと。
「……もういいよ。どんなに言ったとしても帰らないだろうし。」
私の言うこと聞くような二人じゃないから。
「兎、学習能力はあるのね。」
「ま、オレはアイツ嫌いだし?兎と一緒にいたいだけ。」
「…………~。」
………馬鹿蒼空、不意打ち止めて。
「ふふっ、兎が照れてるわよ。蒼空、やるじゃない。」
いつもは美し過ぎて素晴らしいと思っていた麗奈ちゃんの笑顔が今日は恐ろしい悪魔の微笑みに見えた……。
「蒼空、ストレートすぎ……。」
顔を机に伏せ、小声でゴニョゴニョっと呟いた。
でも隣にいる蒼空はしっかりとそれを聞き取ってしまったらしい。