二股?ガール -モテ期到来-



そしたら先輩はクスッと笑った。

「オレもショートケーキかな。兎ちゃん目がキラキラしてる。」

「え!目がキラキラして…ますか!?」


「本当に大好きなんだね。」

「はいっ!!」


………はっ!

今更、硬直。


しまったぁあ!思わず先輩の前で取り乱してしまった。

ケーキになると目が無い私。

話出すと止まらない。

そのせいで麗奈ちゃんは毎回ウンザリしているそうです。


でも、先輩の前でもやってしまうなんて!


「すみません…少し取り乱してしまいました。」


私の馬鹿~!


「いいや?楽しそうな兎ちゃんを見れて嬉しいよ。それに兎ちゃんの好きなものも分かったし。」


……素直にそう言われて嬉しいと思った。

私をそんな優しく扱ってくれて…、


本当に良い先輩だなぁ……。



「……そんなこと言われた事ないのでどう反応したらいいか分からないです。」

親にはそんな話してる暇ないし。

麗奈ちゃんもそう言う事言う人ではないし。


………言われても可笑しくて笑っちゃうけど。



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