ルビゴンの河の先
その白くて柔らかい肌に舌を這わせ、唇を落とす。
強く吸う度に増える俺の所有印と俺の愛撫でほんのり赤くなった身体をまじまじと見下ろし、耳朶を舐め上げるとあかりは身体を震わせた。
「可愛い」
吐息を乱し、甘く鳴くことしかできないあかりをさらに揺さぶる。
―――俺の子を孕めばいい。
そうしてここで、俺のそばで生きるんだ。
「愛している。…あかり、俺の妻になってくれ」
口づけると繋がっているところがさらに締まる。
溺れていく。
満たされていく。
俺の言葉に力強く頷くあかりの左手には揃いの指輪。その意味を知るのはもうすぐだった。
【終】