ルビゴンの河の先
翌日、時刻は朝の6時。
少し早く目が覚めてしまいリビングに向かうと竹中さんが正座をしてこちらを向いている姿があった。
私は慌てて駆け寄り、とっさに彼の肩に手を伸ばす。振り払われるかも、と思ったけど竹中さんは私をじっと見据えたままだった。
「寝てなくていいんですか!?具合は」
「…だいぶいい。それよりも、あかりに礼と詫びをいれたかった」
そう告げると私の前できれいな土下座をしてみせる。
…って、土下座!?
「ななななんで!?なんでそんなこと」
「改めて頼みたいんだ。私が元の世に戻るまで世話になる。それと………」