竜王様のお気に入り
シリュウの行動を監視できなかった事を、イオリは竜王陛下に詫びねばならなかった。


シリュウの代わりに咎めを受けるというのは、イオリの出任せである。


つい、悪戯心を出してしまったのだ。


・・・イオリの足取りは重い。


仕置きが嫌なのではない。


シリュウの暴走を許してしまった自分の失態が許せないのだ。


『竜王陛下直々に賜った、大事な役目であったのに・・・。』


イオリは自分自身が悔やまれてならない。


どんな仕置きも甘んじて受ける覚悟で、イオリは竜王陛下の元へ向かっていた。


憂鬱な事ほど、早く訪れるもので、イオリの感覚にしてみたら
‘あっという間に’
竜王陛下の部屋に到着してしまっていた。


『どんな顔をして竜王陛下に会えばいいのか・・・。』


扉の前でイオリは一瞬、戸惑いをみせた。

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