竜王様のお気に入り
ハクリュウはイオリが遠慮がちに座るごく普通のソファーではなく、一人掛け用の一際豪華な白いソファーに座っている。


片手を軽く上げてヤヨイを呼ぶと、自分の座るソファーに無理矢理押し込めた。


いくらゆったりとした、大きめなソファーと言えど、所詮は一人掛け。


二人で座るには手狭である。


「ハクリュウ、狭いよ・・・。
私、イオリさんの隣に座るから。」


さすがにヤヨイは声を上げたが、当のハクリュウは聞こえないフリを決め込んでいる。


ハクリュウは、目の前に居るイオリに、これ見よがしに仲の良さを、アピールしたいようだ。


「ねぇ・・・。
ハクリュウってば。」


「狭いと感じるならば、我の膝の上に座るがよい。」


「えっ・・・?
恥ずかしいからヤダよ。
イオリさんも居るんだからね。」


ヤヨイはイオリをちらりと見て、恥ずかしそうにハクリュウの肩を押した。

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