竜王様のお気に入り
甘い時が流れる。


深い吐息が漏れる。


2つの影が絡み合う。


満ち足りた感覚に酔いしれる。


いつの間にかとろけて、眠りに落ちていた。


---。


気がつけば儀式の朝。


竜王陛下に目覚めを知らせる訪問者の声で、二人は意識を取り戻した。


それは、イオリの声。


起こしてしまうことを詫びるように、丁寧に扉の外から言葉がかかる。


ハクリュウは、竜王に戻った。

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