アラサーだって夢をみる



明日は三神さんに会える。 
布団の中でぷう太達に話しかけた。

「行って来るね」

ぷう太がじっと私を見つめてる。

「ごめんね、お留守番お願いね」

今度は偶然じゃない。
自分から、また三神さんに会いに行く。

「大好きな人に会ってくるから」

ぷう太の瞳を見ていたら、何故か涙が零れた。

「大丈夫よ。ちゃんと帰ってくるからね」

顔をぺろぺろ舐めてくれるぷう太に私は約束する。

「待っててね」

会ってしまったら、その後どうなってしまうのか。
それを考えないようにして。
ぷう太を抱き締めて、無理やり目を閉じた。





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