HAZE GRASS 〜かすみ草〜[完]
「...さ」


ん...あなたは誰?


「ち...さ」


誰なの?あたしには、誰か教えてくれないの?


ねぇ誰なの?


どうしてみんな、あたしに隠し事するの


あたし信用ないのかな


だめだめ、そんなこと言っちゃだめ


「千紗!!」


はっきり聞こえた声にあたしは思い瞼を上げた


目の前に居たのは、傘をさしてあたしの顔をのぞく昂


昂は心配そうにあたしの顔をのぞいていた


「あれ...くしゅっ」


くしゃみを連発した、そのあと体ががくがく震えだした


寒い...さっきはさむさなんて分からなかったのに、どうしていまごろ


「....え」


そんなあたしを見かねて、昂があたしに昂のブレザーをかけてくれた


「いっいいよ、昂が寒いよ」

「そんな震えて説得されても説得力ねぇよ」


あ、そっか、そうだよね


説得力ないよね...


「とりあえず、保健室に」

「や!保健室行かない」


保健室行きたくない、だって保健室であたし....


「ダメだ!保健室行くぞ」


いくら拒否しても、昂はあたしの手を離してくれなかった



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