風華の空

「…昨日はよく絡んでくる4人組が、変な理由で喧嘩を吹っかけてきたから相手をしてやったんだよ」

「4人組といえば…2組の山田たちか?」

名前なんて言われてもわからない。

それをそのまま屋良に伝えると、冬夜を呆れたような目で見てきたが、相手の名前を覚える気がないからどうしようもない。

「山田と田中、鈴木それから佐藤。いい加減覚えてやれよ…」

「気が向いたらな」

暗に覚える気はないと言うと、屋良はため息を吐いたがそれ以上何もそのことに関しては言及しなかった。


「で、そのときに怪我をしたのか?おまえが怪我するなんて珍しい」

「油断してたんだよ」

不貞腐れたように言う冬夜が面白くて、屋良はバレないように笑みを零《こぼ》す。

「じゃあ、何で今日は追いかけられてたんだ?いつもみたいにその場で決着は付いたんだろ?」

「そこはよくわからない。あいつらも何がしたいんだか」

不自然でないように冬夜はしらばっくれて見せる。

幸い屋良は誤魔化したことに気付いていないようだ。






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