風華の空


「そういえば、冬夜は何であんな所で寝てたんだ?」

「何だっていいだろ…」

バツが悪そうに顔を背けて言った冬夜の様子で、何となく察しが付く。

「サボってたのか」

「だったら何だ。関係ないだろ」

「直接は関係ないかもしれないが、一応俺も生徒会だからな」

「龍だって人のこと言えないだろ!」

「俺のは不可抗力だ」

「そんなのはただの言い訳だ」

「それこそ冬夜には関係ないだろ?」

さっき自分が言った言葉を返され苛立った冬夜だったが、これ以上何かを言っても意味が無い気がして、わざとらしくため息を吐いた。


「そういえば、冬夜は俺に何か用があったんじゃないのか?」

「別に用ってわけじゃ…」

不意に話題を変えられて思わず視線を逸らした冬夜を見て、イタズラを思いついた子どものように龍がニヤリと笑う。

「昼休み、俺に会いに来たんだろ?」






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