ランデヴー
「んー、もう少しですかね」
私は毎回倉橋君の仕事が終わるのを、最後まで見届けている。
先輩としては当然だし、見捨てて帰るなんてことはできない。
手持ち無沙汰になった私は自前のto doリストにペンでチェックを入れつつ、真剣な顔でモニターに向かう倉橋君の横顔を何気なく眺めていた。
綺麗な二重に長い睫毛。
柔らかくふわふわな茶色い髪は、ふと触れたくなるような衝動を呼び起こす。
しばらく整ったその顔を無遠慮に見ていると、そんな彼を好きだと言う前田さんのさっきの必死な姿が頭の中に思い出された。
倉橋君にとってはあんな修羅場、なんてことないんだろうか。
いや、そんなはずはない。
倉橋君も想いが叶わない辛い気持ち、きっと知ってるはず。
だって……。
「いつから見てたんですか?」
「え?」
ぼんやりと考え込んでいた私に、マウスを動かしながら画面に顔を向けたままの倉橋君が唐突に口を開いた。
私は毎回倉橋君の仕事が終わるのを、最後まで見届けている。
先輩としては当然だし、見捨てて帰るなんてことはできない。
手持ち無沙汰になった私は自前のto doリストにペンでチェックを入れつつ、真剣な顔でモニターに向かう倉橋君の横顔を何気なく眺めていた。
綺麗な二重に長い睫毛。
柔らかくふわふわな茶色い髪は、ふと触れたくなるような衝動を呼び起こす。
しばらく整ったその顔を無遠慮に見ていると、そんな彼を好きだと言う前田さんのさっきの必死な姿が頭の中に思い出された。
倉橋君にとってはあんな修羅場、なんてことないんだろうか。
いや、そんなはずはない。
倉橋君も想いが叶わない辛い気持ち、きっと知ってるはず。
だって……。
「いつから見てたんですか?」
「え?」
ぼんやりと考え込んでいた私に、マウスを動かしながら画面に顔を向けたままの倉橋君が唐突に口を開いた。