ランデヴー
今回の花火大会に端を発した一連の出来事がこんなにも周囲に影響を与えてしまうなんて、あの時の私は考えもしなかったのだ。


浅はかだった、と思わざるを得ない。



いや……それでも私に陽介という人がいなければ、笑い話で済ませることもできたかもしれない。


でも結果、私は彼と別れ話にまで発展してしまっている。



陽介は怒ってないと言っていたが、この件がきっかけになっていることは確かだと思う。


破局を意識して悲観的になっている私は、俯きながら思わずポツリと呟いた。



「やっぱり……一緒に花火大会、行くべきじゃなかったね……」


「は……? ……どうしてそんな話になるんですか?」


一気に不機嫌になった声に驚いて顔を上げると、思いきり眉をひそめる倉橋君がいた。



彼は頬杖を突いた手を解いて椅子を回転させると、私の方に体を向けて腕を組む。


威圧的なその様子に少したじろいだ私は、目を泳がせながらたどたどしく言葉を紡いだ。
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