ランデヴー
「陽介――」


「帰らないでくれ」


「……え?」


私は驚いてその横顔を見つめてみたが、陽介はハンドルに顔を伏せていて表情が良くわからない。



「明日もゆかりと一緒に過ごしたい」



顔を隠したままの陽介にそう言われ、私は一瞬息を呑んで目を見開いた。



胸の中にじわじわと喜びが広がる。


明日も、一緒に過ごせるの……?



同時に、本当にそれが現実になるのだろうか……と、不安が入り交じって複雑な気持ちになる。


ぬか喜びは、したくない。



それに……。


確かに奥さんが旅行中なのであればそれは可能だろうが、だからと言ってその隙にそんなことをするのは、さすがに気が引けた。
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