ランデヴー
本心は一緒に過ごしたいくせに。


罰が当たっても構わないとすら思っているくせに。



既に罰せられてもおかしくないようなことをしているのに、心の中で自分を正当化したがる偽善者面に吐き気すらする。


私は心の中でひたすらに自分を責め、キュッと唇を噛み締めた。



陽介はそんな私を力強く抱き締めたまま、身動き1つしなかった。


反応を示さないままの陽介の姿は、不意に私を心細くさせる。



つい勢いで家に誘ってしまったが、もしかしたら「無理だ」と言われてしまうかもしれない……。


やはり独りよがりだったのだろうか。



急に恥ずかしくなった私は、「あのっ、陽介が良ければ……だけど……」と、弱々しい声で続けた。



ドクン、ドクンと胸の音が体中に響き渡っていた。


それは自分の音でもあり、陽介の胸の音でもある。


重なる2つの音が、余計に焦燥感を煽る。
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