ランデヴー
やっぱり断られるのかもしれない、と覚悟を決めた瞬間、陽介が私を腕に抱き締めたままコクリと頷いたのがわかった。



「え……いい、の……?」


私は予想していなかったその答えに驚き、陽介の腕の中で身じろぎする。



陽介はそっと私から体を離すと苦しそうに眉根を寄せ、真剣な眼差しで私を見つめた。


そして不意に顔を近付けると、貪るように荒々しく口づけた。



「んっ……よ、すけ……っ」


突然のことに驚き声を上げる私の唇から舌を侵入させ、口内を抉るようにして絡ませてくる。



お互いのざらりとした感触がぶつかり合い、背筋を撫でる陽介の指の動きにぞくりと体が震えた。



陽介の熱っぽい動きに翻弄されながらも合わせて舌を動かすと、車の中に2人のキスの音が淫らに響き渡る。



軽く音を立てて離れた唇を視線で追いかけながら、喘ぐように吐息を漏らす。



陽介とのキスは気持ちいい。


求められてる、愛されてるって感じられるキスを、陽介はいつも私にくれた。
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