ランデヴー
もっともっと、キスしていたい。


私に触れて欲しい。



離れると、いつもそんな気持ちにさせられる。



「車、返して来るから。先に家に戻ってて」


さっきまで怖いくらいに真剣な顔をしていた陽介は、今ははにかんだような笑みを浮かべていた。



私は小さく頷くと、素直に家で陽介の帰りを待つことにした。


初めて時間を気にせずに夜を過ごせると思うと、無性に胸がときめくのを抑えられない。



陽介とのこの一夜を大切に過ごそう……私はそう思っていた。
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