ランデヴー
「佐原さん、セクハラです」


「お、口だけは絶好調だな」


「んー……佐原さんのお陰かもしれませんね」


「ほーらー、俺に話して良かっただろ? 他には? 何か相談は? ほれほれ」


「調子に乗らないで下さい」


わざと冷たく言い放ち、満足げに笑う佐原さんに何故か安心した。



私がどんなに落ち込んでも、世の中は変わらずに動いていく。


しっかりしなければ。


周りの人達には、私のコンディションなんて関係ないのだから。



そう心の中で自分を励ましていると、佐原さんがハハッと笑いながら「そう言えば……」と驚きの発言を私に浴びせた。



「さっき倉橋が探してたぞ。ミーティングがどうのって……」


その言葉に私はハッと口を抑え、慌てて時計に目をやる。
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