ランデヴー





今私の脳裏を過ぎるのは、陽介の奥さんの存在だ。



私が手にできないその場所に居座る彼女は、一体どんな人なのだろう。


陽介との時間をこんなにも大切に大切に思う私と同じくらいの気持ちを持って、陽介と接してる?


ちゃんと陽介のこと、愛してる?



顔どころか名前すら知らないその人は、私の頭の中でむくむくとその存在感を増し続けていた。
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