ランデヴー
でも何故、彼女はそれを知ったのだろうか。



陽介が話した……?


いや、まさか。


陽介はそんなことはしない。



私はその場に立ち尽くしたまま、答えのない自問自答をひとしきり繰り返していた。


さっき自ら彼女に早口で話したことも、本当は上の空で自分自身良く理解していない。



ぐるぐると混乱した頭の中を落ち着けたくて、私は大きく深呼吸を繰り返した。


理由はともかく、ここまでやってきたということは既に私と陽介の関係を知っているということなのだろう。



とにかく……そう、私はファミレスでと言ったのだ。


だったら行かなければならない。



そのことに思い当たり弾かれたように動き出すと、私は急いで身支度を整えることにした。


身なりだけはきちんとしたい。
< 279 / 447 >

この作品をシェア

pagetop