ランデヴー
浮気は仕方がない……?


目を瞑る……?



私はますますわからなくなる。


心の奥から何とも言えない不快感が湧き上がった。



陽介のことが好きで好きで大切で、私がどんなに望んでも願っても手に入れられない地位にこの人はいるのに。


それなのに浮気を許せる程度の気持ちしか、陽介に対して持ち合わせていないのか。



私の心の中で、何かが弾けた。


それは悲しみでもあり、怒りでもあり、わなわなと私を急き立てる。



「……愛してないんですか?」


気付くと私は目の前の彼女の顔を真っ直ぐに見据え、そう尋ねていた。



響子さんは小さく首を傾げ、きょとんとした顔で「え?」と私を見る。


その軽い態度が、更に私の神経を逆撫でする。
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