ランデヴー
「要するに……」


陽介は私を見つめ、再び唇を近づけて「チュッ」と音を鳴らした。



「嫉妬したんだな、俺としたことが」



一瞬その言葉を頭の中で噛み砕くことができず、目を見開いたまま止まってしまった私を、陽介はギュっと抱きしめた。



「嫉妬って……もしかして、倉橋君に?」


こくりと陽介が頷く。



「えっと……あり得ないよね?」


再びこくりと陽介が頷く。



「私が陽介だけだって、知ってるよね?」


陽介は驚く私に向かって再び頷くと、口を開いた。



「そう思ってるし、俺もこんな気持ちになるなんて思わなかった。でも最近……」


そう言って更にきつく抱きしめる。



「くっつき過ぎじゃないか?」


陽介の体内で反響した言葉が、直接耳に届いた。


その振動が心地良くて、もっと喋って欲しいとすら思う。
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