ランデヴー





陽介の腕枕に頭を預けて未だ熱の冷めない体に腕を回し、激しい情事の余韻に浸る。



「どうしたの? 今日……」


恥ずかしさに目を伏せて聞くと、陽介が私の方に体を向けてゆっくりと頬に手を伸ばした。


そのままくすぐる様になぞると自分の方に向かせ、じっとその目で見つめる。



陽介の優しい顔……私を慈しむように見つめる瞳。


さっきまでの激しい行為をしていた陽介とは別人のようで、不意に胸がキュン、と音を立てた気がした。



「ごめんな」


そう言って、顔を近づけてくる。


私は静かに瞳を閉じた。



陽介は私の唇に何度か角度を変えながらキスをすると、溜息を吐くようにして離れた。



「何て言うか……。ここ最近、ゆかりから目が離せなくて……思いが募ったのかな」


「え?」


言っている意味が良くわからず、その表情から真意を汲もうと目を凝らす。
< 34 / 447 >

この作品をシェア

pagetop