ランデヴー
陽介はいつだってそうだった。


ずっと傍にいてもらえないけど、だからこそ優しい言葉、温かい眼差しで私に愛情を示した。



失いたくない──その気持ちは、今も変わっていない。


でも……。


これはもはや、私のわがままではどうにもならない問題なのだ。



そしてその一方で、私は会社へと思いを巡らせてもいた。


私が休んだことによって社内の人達に迷惑をかけることになってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。



もちろん、私1人いなくても会社は回っていくだろう。


みんなの負担は増えるだろうが、致命的な事故が起こらない限り……いや、例え起こったとしても、きっと何とかしてくれる。


それくらいには、私はあの部署の人達のことを信頼している。



だが例えそうだとしても、みんなに迷惑をかけていることには変わりない。


現に納期変更について返答をもらっていなかった件や、私に対するメールの対応など、電話で色んなことをお願いすることになってしまった。
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