ランデヴー
「何してるの……?」


「そんなに熱くないから大丈夫ですよ。はい、あーん」


「……自分で食べられるけど」


「いいから、口開けて下さい」



更に抵抗しようとする私の口元までスプーンをグッと近付けられると、観念して口を開けるしかない。



瞬間口内に入ってくる久しぶりの食べ物に少しの違和感を覚えつつも、もぐもぐと口を動かした。


昨日とは違って今日は梅粥だったが、味は良くわからなかった。


私が飲み込むのを見計らって、倉橋君が再び口元にお粥を運んでくる。



「ねぇ、本当に自分で食べるから。やめない?」


「あーん」


「…………」


しつこく口元にスプーンを寄せる倉橋君に小さく溜息を吐き、私は口を開けた。



それを数回繰り返し「もういらない」と言うと、あと一口だけと言って食べさせられ、倉橋君は薬と水を私に差し出した。


大人しくそれを飲んで横になると、今度は体温計を差し出す。


あまりの面倒見の良さに、若干呆れる程だ。
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