ランデヴー
謝らないで欲しかった。


私と付き合ったことを、後悔しないで欲しい。


陽介のいない幸せなんて……願わないでよ!



心の中で、強く叫ぶ。



どうして私は陽介を愛してしまったんだろう。


どうして陽介には響子さんがいるんだろう。


どうして私は陽介の傍にいられないの?



陽介のばか……響子さんのばか……。


私の、ばか……。



私は堪えきれずに両手で顔を覆うと、大声で泣き喚いた。


痛い頭が更に痛くなる程に、声を上げる。



そんな私の背中にそっと倉橋君の手が触れ、私は反射的に体を背けた。
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