ランデヴー
「何か手伝いましょうか?」


野菜を切っていると横からそう言われ、「大丈夫」と答えるよりも早く、彼は既に腕まくりをして手を洗っている所だった。


それでは……と思案する。



「じゃぁ……このペースト焦げないように油で炒めてくれる?」


「わかりました」


倉橋君はそう言って、言われた通りに動き出した。



料理はしないと言う割に、その手際はなかなかのものだった。


普通全く料理をしない人は、ただ炒めるだけでも手元がおぼつかなかったりするものだ。


家で手伝いをしてるんだろうなぁ、ということが窺える。



倉橋君の手元からいい匂いが立ちこめてきた頃、私の下ごしらえも終わった。


そして所々倉橋君に手伝ってもらいつつ、短時間でグリーンカレーが完成した。


ペーストを使ってしまえば、手早く簡単に美味しい物が出来上がる。



お皿に盛り付けると、倉橋君が食卓に並べてくれた。
< 428 / 447 >

この作品をシェア

pagetop