ランデヴー
だが、スパイシーな物はあまり食べていなかった気がする。


どちらかと言うと、和食が多いかもしれない。



「そう言えば……この前大森さんと話しました。偶然エレベーターで会って、ほんの少しですけど」


「え! 佐和子と? 何話したの?」


突然倉橋君にそう言われ、私はつい過剰な反応を示してしまった。


佐和子と倉橋君の話なんて……そんなの気になるに決まっている。



以前から、倉橋君は佐和子のいち押しなのだ。


余計なことを言ってないかと、冷や冷やしてしまう。


でも倉橋君の口から語られる話は、一瞬でも妙な勘ぐりをしてしまった私を反省させるような内容だった。



「坂下さんのこと、心配してましたよ」


「私のこと?」


「はい。ちゃんとご飯食べてるか、とか。元気そうか、とか。愛されてますね」


ニッコリと笑ってそう言われ、じんわりと温かいものが胸に込み上げてきた。
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