ランデヴー
彼の視線が私から離れるのを感じ、人知れず胸を撫で下ろす。


まだ震える鼓動が体中に響き渡り、私は目の前の数字を放心したように見つめていた。



良かった、諦めてくれて良かった。


心の底からそう思う。


その後、倉橋君から私に何か言ってくることはなかった。



でも倉橋君が一体何を考えているのか、私にはさっぱりわからない。


一抹の不安が、心の奥底に残った。
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