ランデヴー
「彼氏って、どんな人ですか?」


「……どんな人でも良くない?」


「年上、ですか?」


「…………」


「どれくらい付き合ってるんですか?」


「…………」


「……何で何も言わないんですか?」


「……別に」


しつこいなぁ、と思いながら眉をひそめて彼の顔を見ると、その瞳は何故か険しかった。


キュッと寄せられた眉根が彼を不機嫌に見せ、私は心なしか責められているような気さえしてくる。



何故……どうして私がそんな目で見られなければならないのさっぱりかわからず、思わずその真っ直ぐな瞳からあからさまに目を逸らした。


そしてお皿に残った最後の一口を水で流し込み、「お先に」と言って立ち上がる。


これ以上倉橋君に私の個人情報を話すつもりは、さらさらなかったから。



ところが、トレイを持とうとする私の腕を「待って」と、倉橋橋君が掴んだ。
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